私たちの理念
「すべての人にこころの健康を」をスローガンに、子どもからお年寄りまで、精神疾患・精神障害・発達障害・認知症をはじめ、さまざまな生きづらさを抱えた人の理解と支援に努めます。
診療・運営の方針
- <エビデンスとナラティブ・生物心理社会モデル>
標準的な診断と治療・医学の進歩を学び続け、同時に、患者さんの個別性に応じた対応をめざします。身体・脳神経・薬剤性の要因、心理的な要因、家族・社会的な要因をバランスよく検討します。 - <生活・人生・リカバリー>
患者さんの、症状だけでなくその人全体、生活と人生、生きがいや価値観まで、幅広い理解を心がけます。張り合いのある生活、そしてそれぞれの「リカバリー」、すなわち「自分の送りたい人生やありたい姿へと近づくこと」を大切にします。 - <家族支援>
私たちはあくまでも脇役の支援者であることをわきまえ、患者さんを主役に、患者さんをとりまく対人ネットワーク、とりわけ家族は支援の対象としても支援チームの仲間としても尊重します。 - <在宅医療・多職種連携>
病気や障害があってもなるべく自分の地域で、望むような暮らしが続けられるよう、在宅医療の拡充を志向します。訪問看護や福祉・介護・行政・教育・地域等の関係者となるべくていねいに連携します。 - <入院の最小化>
入院をなるべく減らせるように日常的な支援や早期対応に努め、入院が必要な場合はしかるべき病院と適切に連携します。 - <自己肯定感・対話>
「こころの健康」の基盤は「自己肯定感」、つまり「“等身大の自分”とほどほどに折り合えること」ととらえます。そして、それぞれの「こころの痛み」を大切に扱い、多様性を認め合う「対話」を重ねることが、自己肯定感を育むものと考えます。 - <現実検討・倫理的判断>
患者さんも私たちも社会の一員であり、現実的な役割や限界を自覚して行動します。患者さんの状態によっては、理解力・判断力に困難を抱えていることに十分に配慮し、ご本人の意思を最大限に尊重し、倫理的に適正な判断をめざします。 - <地域づくり>
秩父地域の精神科へのニーズに応え、同時に、精神科への誤解や偏見の克服、そして「こころを大切にする文化」、すなわち、上記の自己肯定感・こころの痛み・多様性・対話といったものを大切にする文化が、地域の中で育まれますよう、努めます。 - <よりよい職場>
ともに働く診療所の職員・仲間が、それぞれの持ち味を生かして活躍し、「この仕事をしていてよかった」と誇りに思い続けられることをめざします。
つむぎ診療所 院長 𠮷川 信一郎